保護司

「保護司って知っていますか?」って、20代から60代位の方に尋ねると2割の方しか知りません。「じゃあ民生委員って知っていますか?」と尋ねると約4割の方がご存知のようで保護司の社会的認知度は民生児童委員より低いようです。

保護司を御存じの方は自身か友人が保護司の世話になった方で、彼らの印象は『厳しくてうっとうしい人』です。

保護司は60歳代から75歳の方がほとんどで、お爺さんお婆さんといった感じの方がほとんどです。その方が多くはいわゆる少年少女に向かって規律正しい生活をするように助言するのですから、うっとうしいと感じるのは容易に想像できます。しかし、対象者は少年ばかりではなく、ある時は保護司より人生経験の豊富な年上の対象者に向かって助言指導する事も有るので、しっかりした対処が求められます。

保護司の仕事は大きく三つ

①保護観察:保護観察処分となった犯罪歴のある方や、刑務所を仮出所してから刑期満了時までの間の保護観察期間に生活の指導や助言をする。

②環境調整:刑務所を仮出所する場合に出所後生活する場所が適当かどうかを調査調整する。

③犯罪予防活動:再犯防止や犯罪の起こらない街づくりを行う。

といった事ですが、これらが上手く行う事が出来る様なトレーニングも受けます。

私は彼らにうっとうしいと思われる保護司を平成21年5月からやっていますが、近ごろは国の保護司活動に対する対応もずいぶん協力的となりました。また東京オリンピック・パラリンピックに向けて更なる犯罪予防活動への取り組みも行われ始められています。

罪を犯してしまった事は仕方ありません。二回目は絶対しない様に自分を制御しましょう。

罪を犯してしまった方はその本人に原因があるとも言い切れません。身近な方の影響が大きいのです。